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消化器科 看護師の仕事内容を知ろう！
消化器科の看護師の仕事内容、あなたはご存知ですか？
消化器科とは、食物を消化・吸収・排泄する消化器系臓器の疾患を内服や手術によって治療する診療科です。
虫垂炎から癌など、消化器疾患は若い方から高齢者まで幅広い患者さんがいることが特徴です。
消化器外科では外科的手術、消化器内科では投薬治療や内視鏡治療が中心となり、看護師は医療行為や看護技術をしっかり学ぶことができる現場です。
しかし消化器外科においては、内科と比べて忙しい現場が多く、転職に迷われる看護師さんも中にはいるようです。
実際にどの程度の仕事内容や業務量なのかは、やっぱり気になりますよね。
私は新卒から二次救急病院の消化器外科病棟に勤めていた経験があります。
その経験を元に、消化器外科・内科の仕事内容と必要となる看護技術についてお伝えしたいと思います。是非、転職の参考にしてください。
消化器科 看護師の仕事内容･･･消化器外科の1日の流れをご紹介します！
消化器科の看護師の仕事内容としては、どういったものがあるのでしょうか？
まずは消化器外科について見ていきましょう。
消化器外科とは、食物を消化・吸収・排泄する消化器の疾患に対して手術によってそれを治療する診療科です。
主な疾患は胃癌・大腸癌・小腸癌・直腸癌・食道がん・肝がん・すい臓がん・虫垂炎などの患者さんの治療を行っています。
では、私が勤めている消化器外科病棟の看護師の1日の流れを簡単に説明しましょう。
出勤後は、まず情報を収集します。担当患者さんの情報に加えて本日の手術件数や内容、入院患者さんの確認を行い、朝一番の手術がある場合は手術へ送り出す準備を行います。
その後に夜勤者から申し送りを受けますので、勤務時間の約1時間前には病棟に入っている必要があります。
申し送り後は、担当患者さんに対する通常看護業務を中心に行いながら、適宜、手術の送り出しやお迎え、予定入院の患者さんのアナムネ聴取や術前オリエンテーションを行っていきます。
私が勤めている病院は救急病院であることから、さらに緊急入院・手術も業務に加わってくるため、イレギュラーな仕事が多くなります。
忙しさはその日の緊急入院や手術の件数にもよりますが、忙しい時はお昼ご飯を座って食べられないこともあります。
2時間程の残業もほぼ毎日です。早く帰ることができるのは、予定入院と手術がない休日と祝日くらいでしょうか。
夜勤においても、術直後の状態観察、そして緊急入院や手術があるため慌ただしく、夜勤明けも定刻通り帰ることは難しい日が多いです。
このように、消化器外科は他科と比較して忙しい現場だと思います。
私は新卒から消化器外科で働いているので、医療の現場はこんなものなのかな…とあまり違和感がありませんでした。
しかし、手術がない現場や慢性期等の医療行為が少ない現場から転職される看護師さんは、始めはペースに慣れることが少し大変と感じるかもしれませんね。
この後に、消化器外科で必要な看護技術についてお話ししますので、是非参考にしてみてください。
消化器科 看護師の仕事内容･･･知っておきたい、消化器外科に必要な技術
消化器科 看護師の仕事内容の中でも、消化器外科の看護師の仕事内容は、医療度がかなり高いです。
転職を考えるに当たって「今の知識や技術で現場についていけるだろうか？」と心配されている看護師さんはいませんか？
その様な看護師さんに、消化器外科に必要な看護技術・知識についてお伝えしたいと思います。
まずは、基本的な消化器症状の観察です。外科ですが内科的観察も実施できないといけません。
また外科医の処置の介助に入るため、処置介助の技術や清潔操作の知識が必要となります。
あと、消化器に限ったことではありませんが手術前後の看護が行える必要があります。
主に、全身状態観察やドレーン・マーゲン・イレウス管などのチューブ類の管理、血液培養採血、心電図モニターなどの医療機器管理などです。
患者さんの状態観察には、血液検査の解釈や腹胸部のレントゲンの読影も行えた方が良いでしょう。
また消化器外科の手術でも、中には長時間に及ぶものもあります。
ＳＣＵ(ＩＣＵ)がない病院であれば、病棟に人工呼吸器が装着されたまま帰り、数日の観察が必要となることもあります。
そのため、人工呼吸器に関する知識も必要となる現場もあるでしょう。
今までに医療行為の少ない職場にいた看護師さんは、業務内容が異なるために仕事についていくことが大変と感じる方もいるかもしれません。
ある程度は、外科の看護に関する復習を事前に行っておいた方が良いでしょう。
しかし、消化器外科は他科よりも教育システムがしっかり整っている現場が多いです。上記のような経験がなくても、指導してくれる看護師が付いて教えてくれますので、あまり心配しないでくださいね。
消化器科 看護師の仕事内容･･･消化器内科で必要な看護技術を知りたい！
消化器科の看護師の仕事内容を、今度は消化器内科について、見ていきましょう。
消化器内科は、消化器系臓器の癌やポリープ・潰瘍、逆流性食道炎、胃炎、肝炎、胆石、膵炎など様々な疾患を治療する診療科です。
基本的な治療は、内服治療や内視鏡的治療、食事・栄養指導などが中心となります。
このような治療の中で、看護師は、医師の診療の補助や検査の介助、点滴、疾患に応じた食事指導、排泄介助などが仕事内容となります。
医師の診療の補助では、吐き気や気持ち悪さといった患者さんの自覚症状や全身状態をアセスメントし、医師へ情報提供しながら適切な看護処置を行っていきます。
特に消化器症状はとても幅広く、中には、訴えがはっきりしなかったり自覚症状がない患者さんや心因性の訴えをされる患者さんもいらっしゃいます。
看護師には、疾患の知識に加えて細かい観察力や洞察力が必要となるでしょう。
また消化器内科における検査は、胃・大腸の内視鏡検査やバリウムを使ったレントゲン検査、超音波、頸動脈エコ―などが行われています。
看護師は、それぞれの検査に応じた事前準備や搬送を行います。
現場にもよりますが、胃・大腸の内視鏡検査や治療の介助を実施することもあります。
その場合は、内視鏡の装置の管理・操作介助、記録写真の整理など専門的な技術や知識が求められます。
一方、消化器内科に入院している患者さんは、胆石や膵炎などによる強い痛みを伴ったり、治療による禁食から大きなストレスを抱える方も多いです。
その様な患者さんへの痛みの緩和や心理的ケアとしての関わりも、消化器内科の看護師の重要な仕事となっています。
基本的に消化器内科は消化器外科よりも緊急手術や急変が少ないために、ルーチン看護業務を中心に行っていける現場です。
現場にも寄りますが、消化器内科は残業も少ない傾向にあると思います。
消化器外科・内科は、疾患の治療に看護師が重要な役割を果たすことができるやりがいのある現場です。
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