消化器科の看護師に新卒でなっても大丈夫ですか？

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消化器科の看護師に新卒でなりませんか？

消化器科の看護師として新卒で働くことについて、お話したいと思います。

あなたは今後どのような現場で働きたいと思っていますか？

「勉強が出来る診療科がいいな」「新人教育が整っている現場がいいな」などの希望を持って職場を探している新卒の看護師さんも多いのではないでしょうか？

確かに初めての職場は、今後の看護師としての基礎になる大事な現場となるでしょう。是非とも慎重に選びたいものですね。

消化器科は,消化器系や肝臓、胆道、膵臓の疾患に対して投薬治療や内視鏡治療、外科的治療を行う診療科です。

消化器外科では、急な入院や手術が多くやや忙しい現場ですが、手術前後の看護や外科的処置を学ぶことができます。

一方、消化器内科は点滴などの基本的看護業務や内視鏡検査・治療の介助技術などを学ぶことができるでしょう。

しかし新卒の看護師さんだからこそ、就職に当たって少し考慮しておきたいこともあります。

今回は経験者の立場から、新卒の看護師さんが消化器科で働くメリットやデメリットについてお伝えしたいと思います。

消化器科の看護師･･･新卒で消化器外科にいくメリットをお伝えします！

消化器科で看護師が新卒から働くことについて、まずは私の経験をお話しましょう。

私は実際に新卒から消化器外科で働き始めました。消化器外科は新卒の看護師さんでも働くことは可能ですし、むしろ新卒の方におすすめしたい現場です。

なぜかというと、手術による疾患の改善が一目瞭然であることから、病態とその治療の流れを理解しやすいためです。

消化器外科は患者さんの年齢層も若い方から高齢者まで幅広く、特に若い方は治療の効果がシンプルに現れやすいです。

そのために基本的な疾患の治療や看護を学びやすい現場といえるでしょう。

更に、入院から手術そして退院まではクリティカルパス化されていますので、新卒の看護師さんでも業務の流れが掴みやすくなっています。

また、医療行為や看護技術の腕を磨くことできます。

消化器外科で行われる医療行為は、点滴や採血、外科的処置、ドレーン・マーゲン・イレウス管などのチューブ類の管理、心電図モニターや人工呼吸器などの医療機器管理などです。

このような医療行為は、やはり日々の臨床のなかで積み重ねていかないと技術の向上は難しいです。

特に、看護師として学ぼうという意識が高い新人の内に、医療行為の経験を積んだ方が習得も早く技術向上も図りやすいでしょう。

消化器外科は医療度が高いことから、新人教育体制が整っている現場が多いです。

今、医療行為に苦手意識や不安がある新卒の看護師さんでも、就職後にしっかり教えてもらえますので心配しなくて大丈夫です。

消化器科で看護師が新卒から働くデメリット

消化器科に看護師が新卒で入るデメリットは、2つあります。

まず1つ目は、業務が忙しく残業が多いため、仕事にまだ慣れていない新卒の看護師さんは身体的・精神的にも疲労しやすいということです。

全ての癌の中でも消化器がんは約半数を占めており、消化器外科の患者数はとても多いです。

消化器外科病棟は、入退院の回転がとても速く、加えて緊急入院や手術に対応しなければいけません。

ですから、日々の看護業務はとても忙しく、勤務時間よりも早く出勤したり残業もほぼ毎日となります。

夜勤も、緊急入院の受け入れがあるために慌ただしく、夜勤明けも時間通りに帰宅できないことも多いです。

更に新卒の看護師さんの場合は、業務を覚えたり先輩から指導を受けたりするために、より勤務時間が長くなってしまうでしょう。

このような現場のため、体力的に自信がない看護師さんや、あまり業務量が多すぎることで精神的に疲れてしまうような看護師さんは、少し辛い・厳しいと感じるかもしれません。

それ以上に仕事を頑張りたい、学びたいという意欲が強い看護師さんであれば、働くことは可能だと思います。

しかし、働くためには健康であることが最も大切です。現場によっても看護師の人数や業務体制は変わってきますので、是非見学をして業務量などを確認してから就職されると良いでしょう。

2つ目は癌患者さんも多いために状況によっては、精神的な負担が多くなるということです。

消化器外科には、多くの患者さんが手術をすれば良くなるという望みを持って入院しています。

しかし、必ずしも良くなる患者さんばかりではありません。時には、開腹しても癌の転移が進行していて手術を断念せざるを得えないこともあります。

家族によっては本人への未告知を望むこともあり、患者さん自身が末期癌であるということを告げられないまま亡くなっていく方もいます。

しかし消化器の癌には比較的若い患者さんも多いため、未告知の場合でも患者さんが何となく感付いてしまうことも多いのです。

そして看護師に対して病状を詳しく聞いたり、不安や悲観的な想いを強く訴えられることもあります。

そのような時に、看護師として対応に悩んだり、何もしてあげられない無力感があります。

また、治療や看護の甲斐なく若い患者さんが配偶者や幼い子供を残して癌で亡くなってしまうといったケースに遭遇することも多いです。

患者さんの苦痛が強く伝わってくるために、看護師も働いていて辛くなってしまうこともあるでしょう。

やはり看護へ希望を強く持っている新卒の看護師さんにとっては、このような死に直面する事が多い現場は精神的に負担を感じてしまうことがあると思います。

しかし人の死に直面することは看護師にとって、とても必要な経験です。看護師としての将来的な成長にもつながっていく経験となるでしょう。

消化器科の看護師･･･新卒でも働きやすい！消化器内科のメリット

消化器科の看護師として新卒の人が働けるかというと、消化器内科では、おおいに可能です。

むしろ消化器内科に就職される新卒の看護師さんは多いのではないでしょうか。

消化器内科は、基本的に投薬治療や内視鏡的治療、食事・栄養指導などが中心となっているので、消化器外科と比較して身体への大きな侵襲はありません。

ですから、患者さんの全身状態が外科のように急展開しないために、アセスメントから看護ケアまでを比較的ゆっくりと進めることができます。

病院にも寄りますが、内科は外科よりも業務量や残業も少ないため、新卒の看護師さんにとって着実に業務を行っていける働きやすい現場といえるでしょう。

また消化器内科では基本的な医療行為である点滴、注射、採血、バルーンやマーゲンチューブの挿入などの看護技術を身に着けていくことも可能です。

中には、内視鏡検査・治療などの介助技術も専門的に学ぶことができる現場もあるでしょう。デメリットについては、はっきり言って思いつきません。

消化器内科の知識や経験は、看護のベースとなるので将来的に他科へ転職しても役に立つと思います。

消化器科の看護に興味があるけれど体力的に自信がないという看護師さんや、残業は出来るだけ避けたいと考えている看護師さんは、まずは消化器内科を検討してみると良いでしょう。

新卒の看護師さんにとって、数多くの求人条件がある中、一人で職場を探すことは大変だと思います。

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