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消化器科 看護師の資格について･･･スキルアップを目指そう！
消化器科の看護師の資格で、持っていると役立つものがあるのは知っていますか？
消化器科への転職を考えている看護師さん、まだ悩んでいる看護師さんは、ただ働くだけではなく、今後は資格取得を目指して消化器科での経験を積んでいくことも良いのではないでしょうか。
近年は、特に専門高度化する医療体制の中、現場の看護師に求められる技術も高まってきています。
資格取得は、看護師としての専門性を高め、日々の業務に大きなやりがいをもたらすでしょう。
また病院やクリニックによっては、給料アップや昇進に繋がることもあります。このような待遇面については、転職先の求人募集であらかじめ確認したいポイントの１つですね。
今回は、消化器科の看護師にはどのような役に立つ資格があるのか、あなたにお伝えしたいと思います。
消化器科 看護師の資格･･･専門看護師と認定看護師とは？
消化器科 看護師の資格であなたの役に立つものというと、専門看護師と認定看護師がすぐに思い浮かびます。
日本では、全ての癌の約半数以上が消化器系臓器に関する癌です。
消化器科には癌の患者さんが多くいらっしゃり、特に消化器外科では手術前後の化学療法や放射線療法を実施することがあります。
看護師は、癌患者さんの術後の食事療法や生活指導、投薬指導、そして心理的ケアまで幅広く関わっていく必要があります。
そのような癌患者さんに関する看護技術を学ぶ資格には、日本看護協会の“がん看護専門看護師”“がん化学療法認定看護師”“がん放射線治療認定看護師”があります。
“がん専門看護師”はがん患者さんの身体的・精神的な苦痛を理解して、患者さんやその家族に対してＱＯＬの視点に立った水準の高い看護を習得していきます。
専門看護師の資格を取るには、まず看護系大学院に2年間通い修士課程を修了する必要があります。
そして、更に実務研修が通算5年以上ありその内3年間以上は専門看護分野の実務研修であることが必須条件となっています。
その後に認定試験(筆記試験と面接)に合格すれば、晴れて専門看護師となることができるのです。
資格取得後も永久ではなく5年ごとの更新審査を受ける必要があり、取得後もスキルアップを継続しなくてはならない厳しい資格です。
また“がん化学療法認定看護師”は、がん化学療法薬の安全な取り扱いと投与管理法、そして副作用症状の緩和、セルフケア支援を学ぶことができます。
“がん放射線治療認定看護師”は、がん放射線治療に伴う副作用症状の予防、緩和およびセルフケア支援などを学ぶことができます。
認定看護師の資格を取るには、まず看護師として5年以上働いており内3年以上は認定看護分野の実務研修が必要となります。
その後、認定看護師教育機関で6か月以上の研修を受けて、試験に合格すれば資格取得となります。資格取得後も5年ごとの更新が必要となります。
やはり6ヵ月間の研修期間があるため、なかなか仕事を続けながらの資格取得は難しいと思います。
更に資格取得までに100万円程度の費用がかかりますので、研修期間の生活費も含めての計画・準備も必要となるでしょう。
消化器科 看護師の資格･･･内視鏡や栄養に関わる資格を知りたい！
消化器科 看護師の資格で、内視鏡・栄養に関するものについてご紹介しましょう。
消化器内科の看護師は、医師による内視鏡検査や治療の介助を行うことがあります。
その内視鏡に関する資格として、“消化器内視鏡技師”があります。
“消化器内視鏡技師”とは、日本消化器内視鏡技師会による認定資格で、消化器内視鏡検査や治療を行う医師の補助的な業務を行う資格です。
本資格は、第1種と第2種に分類されていて、第1種は看護師や保健師、臨床検査技師、薬剤師などの資格を取得している者が対象になります。
第2種は准看護師が対象となっています。認定試験を受験するためには、専門医の元で内視鏡の介助経験が2年以上あること、そして一定時間の講義の受講、専門医の推薦状が必要となります。
費用については受験料が5000円と、別途に講義の受講費用がかかります。資格取得後も5年ごとの更新が必要となります。
基本的には看護師であれば内視鏡検査・治療の介助は可能ですので、認定資格の取得は単なるスキルアップとしての意味合いが強いようです。
しかし、消化器専門クリニックや外来では“消化器内視鏡技師”を主に求人募集していたり、看護師でも本資格を持っていることで給料を優遇してくれるという職場もよくみられます。
クリニックや病院によっては、“消化器内視鏡技師”の資格取得をバックアップしてくれる職場もありますので、消化器や内視鏡に興味がある看護師さんはそのような職場を探してみると良いでしょう。
また、栄養や食事療法に関わる資格として日本静脈経腸栄養学会が認定している“栄養サポートチーム専門療法士”という資格があります。
消化器系臓器の手術後や化学療法を行っている患者さんにおいて栄養管理はとても重要です。
“栄養サポートチーム専門療法士”は、患者さん一人一人に合った食事や栄養剤の提供、栄養管理計画の立案などに関わる臨床栄養学の知識や技能を習得することができます。
この資格を持つ看護師のことをＮＳＴ看護師といい、病院では栄養サポートチームとして活動することにより診療報酬加算を取ることが可能です。
認定試験を受験するためには、5年以上の看護師経験と必要な講習会への参加が必要となります。
費用については認定料など約3万円程度と、別途に講習会費用がかかります。
本資格は、給料面には影響しにくいですが、食事・栄養に大きく関わる消化器外科・内科においてはとても役立つ資格だと思います。
消化器科の看護師は資格を取得すべきですか？
消化器科の看護師が+αの資格を取得することは、消化器科の看護師としての専門性やスキルアップという点から、とても良いことだと思います。
しかし消化器科看護のフィールドにおいても、資格を取得したからといって大きく給料や待遇面が変化する職場ばかりではないことが実際です。
特に専門看護師や認定看護師は、資格取得の為にかなりの労力とお金、時間が必要となります。
資格取得に見合うような給料収入や役職が得られるようになるのか？ということは少し考えておいた方が良いでしょう。
しかし転職先の病院やクリニックによっては、資格取得の費用を助成してくれたり、資格手当の支給や昇進へ繋げてくれる現場もあります。
“消化器内視鏡技師”のように前面的に求人募集されている資格もあります。
資格取得は大変だと諦めてしまう前に、まずはバックアップしてくれる職場を探してみるのはどうでしょうか？
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